長崎の街

 長崎は港を中心に周りを山が取り囲み、すり鉢状に広がる街です。
 鶴の港と呼ばれていた長崎港は埋め立てが進み、今ではとても鶴には見えないらしい・・・
 山の斜面に家々が立ち並び、夜景の美しさに貢献しています。
 でも住民にとっては坂はとてもやっかいなもの。
 道が狭く車が入らないところも多く、生活するのは大変です。
 今でも建設のための資材を運ぶのは馬。救急車や消防車もそれはそれは大変です。
 ある地区では、つい最近斜面移動用のリフトが市道に設置されました。
 高齢者や障害のある人が利用できます。
 また、バスの通らない地区では、どこでも乗り降りできる乗合タクシーがあります。
 ところで、長崎の人は足腰が強いとか、強くないとか・・・ 
 
      
 
観光客が必ず訪れるグラバー園の入り口にあるのが国宝大浦天主堂。
正式には「日本二十六聖殉教者天主堂」といいます。
日本最古の木造建築のこの教会が建てられたのは1865年。
鎖国が終わったばかりの頃、踏絵は廃止され、長崎に住むフランス人のために居留地内に教会を建築することが認められます。プチジャン神父は日本人の信徒を探すため教会の正面に日本語で大きく”天主堂”の文字を掲げます。連日”フランス寺”と呼ばれたこの教会を見物に来る日本人の中に、浦上の信徒がいました。
数人の信徒が祭壇の前で祈りを捧げていたプチジャン神父に近づき、そっとささやきます。
    「私達の胸、あなたの胸と同じ」
 250年間隠れキリシタンとして信仰を守ってきた歴史的な日本の信徒発見の瞬間でした。
 
                              
 
 
 


天主堂の入り口では、信徒発見の記念して
フランスから贈られたマリア像がやさしく
出迎えてくれます。
 



 
          
          左手には信徒発見を記念する庭園があり、ヨハネパウロ2世、
          プチジャン神父の像や信徒発見記念のレリーフがあります。

  
  
    
ご存知、長崎くんちの龍踊りの龍です。グラバー園の出口にあるくんち資料館に展示されています。