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3.7月24日(土) リマ⇒クスコ(3360m)
★ペルーの朝は早い
これから6日間、スーツケースはペンションに置かせてもらい、小さなキャリーバッグで動きます。目的地の気候や日程を考えて洋服を選んだり、荷造りをするのに前夜1時くらいまでかかりました。クスコ行きのランペルーはAM6:00発。国内線にもかかわらず2時間前に空港へ来るよう、リコンファーム時に言われていたので、2時間も寝ないでAM4:00にはペンションを出て空港へ向かいました。こんな朝早くに…と眠い目をこすりつつ向かった空港ですが、着いてびっくり。早朝とは思えないほどの人でごった返しているじゃありませんか。混雑した待合室に入ると、15以上ある出発ゲートにずらりと行き先が表示されていました。しかもそのほとんどが6時台で、クスコ行きも何便もありました。ペルー国内では有視界飛行が多く、また山岳地帯では朝のうちが視界がいいとのことで午前中のフライトが中心だと聞いてはいましたが、まさかここまでとは思っていませんでした。飛行機だけではなく、例えばクスコ⇒マチュピチュの列車もこの時間。そう、ペルー観光は朝陽と共に始まるのです。人間らしい生活をしている人には普通かもしれませんが、ペルー滞在中、夜行性の私にとっては驚異的な生活となりました。こうして寝ぼけまなこのまま5時半にバスで移動し搭乗開始、ほぼ定刻でまだ暗いリマを飛び立ちました。

★これが…あの…アンデス
リマを飛び立って10分もすると、子どもの頃我が家のトイレに貼ってあった世界地図でなんとなく見ていた、あのアンデス山脈の上にいました。さらに10分ほどで、左前方の空に太陽が顔を出し、雪を被った山々を照らし始めました。朝陽にキラキラ輝く山々は本当に感動的でした。まるで初めて飛行機に乗る人のように、窓にへばりついて朝陽のレビューを見ていました。赤茶けた山脈にところどころある集落や、クスコに近くなってからはいくつかの湖も見えました。着陸態勢に入った頃から、なんとなく胸に圧迫感を感じ始めました。7:20、イメージどおり赤茶色のクスコに到着。空気の薄さを実感したのは、空港内の階段を上がる時。耳が抜けないのをごまかして潜った時のような、めまいに似た感覚でした。息苦しいのは当たり前、とうとう3360mのアンデスの山の上に来てしまったのです。

★個人旅行の始まり
空港の外は出迎えの人でごった返していました。噂に聞いていた客引きはあまり見かけませんでしたが、ほとんどの乗客は出迎えのガイド、運転手に着いて駐車場へ消えていきました。ツアーリーダー(二人だけの旅だけど)の私としては、ここからやっと旅が始まる!という感じ。タクシーに乗るにも全て自分だけが頼りです。高地では喫煙を控えたほうがいい…と知っていながら、「なんか苦しくない?」「苦しいよね」と言いつつまずはニコチン補給。それからその辺のタクシーの運転手を捕まえて市内のホテルへ向かいました。この運転手さん、もちろんスペイン語しか話せませんでしたが、街のところどころで何か説明をしてくれていることだけはわかりました(爆)ホテルを予約するにあたり、立地を詳しく調べていたので、街の地図はほぼ頭に入っていました。そのおかげで初めて訪れる街とは思えないほど、自分のいる位置がよくわかりました。

★クスコプラザT
ナサレナス広場、ホテルモナステリオの横にあるホテルへ着いたのが8:00頃。高地順応のため、アーリーチェックインをしてしばらく休みたかったので事前にいろいろ調べたところ、クスコのほとんどのホテルでは部屋の空きがあればチェックインできるとわかりました。マチュピチュへ向かう列車が早いので早朝チェックアウトのゲストが多いからです。念のため出発前に入れたメールの返信がなく少し不安でしたが、ごく普通にチェックインできました。ペルーのホテルでは名簿記入の他、コピーを取るためにパスポートの提示を求められます。吹き抜けの明るい中庭のテーブルに通され、ここでもコカ茶をいただきました。熱いコカ茶が寝不足と高度でボーっとした身体に沁みていくようでした。ドアひとつしかない地味な玄関からは想像できないほど広いホテルで、通されたのが運悪く一番奥の部屋で、部屋に着く頃にはすっかり息切れがしてしまいました。

★西河トラベル
ホテルの部屋に入ってまずは作戦会議。到着後しばらくは休息を取ったほうが高山病になり難いと聞いていたので、午前中はゆっくり休むつもりでした。しかし、バスの予約などを一切していなかったので、先に済ませてからゆっくりしようということになり、10:00前にはホテルを出て、ホテルから一番近い西河トラベルへ向かいました。ここで午後からの市内観光と翌日の聖なる谷観光のバス、クスコ⇒プーノのバスの予約を取ってもらいました。軽快なスペイン語であちこちに電話して手配してくれるチャキチャキした西河氏に、ふとパリで働いていた頃を思い出しました。(あの頃はバリバリだったのになぁ…もう一度こんな仕事がしたいなぁ…)と過去を懐かしむのはそれだけ歳を取った証拠でしょうか(沈)…ところで、ここで手配してもらった3つのバスの内容、値段とも十分満足できるものでした。何よりも、ツアー内容や、観光地での入場料の要不要なども日本語で説明してもらえるので安心です。午後の観光でちょっとしたトラブルがありましたが、対応も素早く、その後もホテルにメッセージを入れてもらったり、電話をもらったりなど、西河さんには細かいところまで気を配っていただきました。

★いきなり動きまわる
西河トラベルが入っているアルテ・インカショッピングセンターには、日本語可のインターネットカフェお土産物屋さんがいくつか入っています。ホテルへ戻って休むはずが、そのまま買い物をすることにしました。ここでサンポーニャやキレイな刺繍のポーチなどを買い、そのままアルパカのセーターを見に、薦められたレゴシホ広場のアルパカ111へ行くと、お昼前だったのになぜか閉まっていました。緩やかな坂道をはぁはぁ言いながら上り、ホテルの部屋へ戻ったのはもう12時半過ぎでした。AM5:00頃リマの空港でサンドイッチとキッシュの朝食を取っただけなのに、あまり食欲がなく、サプリメントとカロリーメイトを昼食代わりにしました。

★待ちぼうけ
部屋に戻ってすぐ、西河トラベルで朝お願いした、3日後のプーノ行きのバスのチケットが届きました。プーノ行きのインカエクスプレスはバス会社集合ですが、市内観光と聖なる谷ツアーはホテルへピックアップに来てくれることになっていました。予定の13:30にはホテル前で待っていましたが、目当てのバスはなかなか現れません。「おかしいと思ったらすぐに電話してください。傷口を広げるだけですから」と西河氏に言われていたのでフロントへ電話をお願いすると、事務所は留守で、フロントの電話から携帯へはかけられないとのこと。公衆電話からかけるにもコインがなかったので、水を買ってお金を崩し、やっと西河氏の携帯へ繋がったのはもう14:00近くでした。すぐに催行元へ連絡を取るのでフロントで待機するよう言われました。それから数分、「他のホテルのピックアップで時間がかかった。本隊とは別の車がすぐそちらへ向かう」と、フロントへ電話が入りました。まもなくワゴン車がやってきてましたが、何か様子が変。最初の観光ポイントのコリカンチャへふたりだけで案内されて入ると、旅行社は「まだ始まっていないから大丈夫」と言ったそうですが、本隊の観光はすでに始まっていて、。私たちふたりは忘れられていたのか、遅くなったのではしょられたか、そのどちらかのようでした。「傷口を…すぐに電話を…」の意味がなんとなくわかりました。そう、やはりここは南米…きちんと組織されていて当たり前の日本とは違うのです。あのままじっとホテルの前で待っていたら、コリカンチャは見れなかったでしょう。

★市内観光
金で覆われた太陽の神殿コリカンチャを破壊したスペイン人は、頑丈なインカの石組みの上にサント・ドミンゴ教会を建てました。ふたつの技術が組み合わされたおもしろい建造物です。ところで、英語ガイドの混載ツアーだったのですが、ガイド氏の説明がとても長く&よくわからない英語の説明に、ここで早くもうんざりしてきました。やっと向かったカテドラルでは、石でできた内部はとても寒くて、また朝から動き回ったせいもあって足が痛く、疲れがピークにきていました。カテドラルの中の素晴らしい絵画や祭壇をゆっくり見る気力がなかったのが残念です。次はようやく近郊の遺跡観光。4つ周ると聞いていたのに、カテドラルを出たのがすでに16時。最初のサクサイワマンで日が傾きはじめ、同時に急激に冷え込んできて、手が冷たくなるほどでした。クスコを一望できる高台にあり、巨石を積み上げて作られた大きなな遺跡で、クスコを守る要塞だったと言われています。最初に訪れたコリカンチャに代わり、クスコの大きなお祭り、インティライミ(太陽の祭り)はここで行われています。次に向かったのはケンコー遺跡。丘陵地にある巨石を削って作った、祭礼場だったと言われています。洞窟の中にやはり石を削って作った祭壇やイスなどがありました。斜面に残る「赤い要塞」プカ・プカラは車窓のみで通過し、最後のポイント、タンボマチャイではもう薄暗くなってきていました。高度計は3790m。クスコより更に息苦しさを感じ、また、参加者のほとんどが冷えと疲れで沈黙のまま、”聖なる泉”と言われる沐浴場の跡を駆け足で見てバスへ戻りました。夕食を取って帰ることにしたので、帰りはホテルではなく、18:00過ぎにアルマス広場でバスを降りました。お昼に来たアルパカ111を再度訪ねてみると、今度は開いていたのでここでセーターを2着購入。夕食は、あまりにも疲れていたので早くも和食を…ということで日本料理店に向かいましたが、残念ながらクローズ。そこで、おいしいと聞いていたペルー料理の店「プカラ」に潜り込みました。日本人経営の小さなお店ですが、ペルー人でいっぱいでした。そして日本語版メニューに感動。ここで頂いたスープは絶品でした。食事が終ると同時に急激に眠くなり、19:30頃にはまた疲れた足を引きずってぜぇぜぇ言いながら緩い坂道を上り、ホテルへ戻りました。

★初めての高地で
朝、西河さんに「もしかしてちょっとボーっとしてない?」と言われハッとしました。確かに頭がボーっとして音が遠くに聞こえるような感じで、自分の動作や反応が少し鈍いような気がしました。弟も同じような感じでした。クスコ入りする前に高山病の予防薬は飲んでいましたが、着いてみないとわからないということで、ドキドキしていました。ホテル内の少しの階段でも辛く、お昼にホテルに戻った頃はこめかみが少しうずくような感じがしました。しかも高地順応どころか寝不足のまま休みもせず1日中動き回り、夜ホテルへ戻った時は眠気と疲労でフラフラでした。一度寝て起きた時に高山病の症状が出やすいとのこと、(明日の朝はどんなことになっているんだろう)と、ドキドキしながら22:30にはベッドに入りました。
$浪費メモ * 1sl(ソル)=約¥3.5  1$=約 3sl
空港税@5.04sl 朝食(2人分)26sl タクシー7sl 西河トラベル(市内観光@10$・聖なる谷観光@20$・プーノ行きバス@30$) 市内観光入場料(コリカンチャ@6sl・カテドラル@5sl・BTG周遊券@10$) お土産(多数)200sl 切手(日本宛10枚)52sl アルパカセーター(2枚)150$ 夕食70sl  
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1.出発⇒リマ2.リマ3.リマ⇒クスコ(市内)4.聖なる谷・オヤンタイタンボ5.マチュピチュ6.マチュピチュ⇒クスコ
7.クスコ⇒プーノ8.チチカカ湖9フリアカ⇒リマ10.リマ11バジェスタス島&ナスカ12.リマ⇒出国13帰国